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カフェイン中毒は他人事ではない

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2015年12月 「男性がカフェイン中毒により死亡」

といった内容のニュースが報じられたその日から、エナジードリンクに対する世間の見方が変わったと感じます。

翌日、就業している場所にて、モンスターを飲んでいる人に向かって「それ飲み過ぎると死ぬらしいよ」と進言している人がいました。ネット上でも「飲みすぎる」という連体詞を無視してカフェインを摂ること自体が死につながるというような反応が散見されました。

 

 

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発表によると、男性は深夜営業の店で勤務。亡くなる1年ほど前から、「エナジードリンク」と呼ばれるカフェイン入りの清涼飲料水を眠気覚ましに常用していた。解剖の結果、血液からは致死量に達する1ミリ・リットルあたり0・182ミリ・グラムのカフェインを検出。胃からはカフェイン錠剤とみられる粉末も見つかるなどしたため、急性カフェイン中毒での死亡と結論づけた。

引用:上記リンク 

 

これについて注目すべきは、「常用していた」というところと、血液中に致死量のカフェインが検出されたというところ。

カフェインに限らず、現代には、適量では薬として作用しても、一定量を超えると毒になってしまうものはたくさん存在します。何もカフェインに限ったことではないのです。きっと馴染み深いものなので、(私を含め)余計に反応したのだと感じます。

一般的には仮に1日数杯のカフェイン飲料を飲む程度では、致死量にまでは至らない人が多数です。(錠剤の併用が危険) とはいえ、今まで目を向ける機会が少なかった項目ですよね。

 

カフェイン含有量表→*1

 

 

カフェイン錠剤(無水カフェイン100~200mg)を複数粒 + エナジードリンク

という飲み方を亡くなられた彼は行っていたようです。

各所でお見かけする憶測の中で、「労働過多だったのではないか」「過眠症だったのではないか」などなどがありました。いずれも憶測の域を越えないものです。

ただ、私が思うのは上記を含め「何が起因になった」というよりも、そうまでしても起きていたいと思ってしまう精神の方が怖いと思うのです。

用量を超えてカフェインを摂取しますと、腹痛や頭痛を始めとする体調不良が少なからず生じるはずです。日常的に自分の体調を犠牲にしてまでも「起きていたい」「起きていなければならない」と考えてしまうことが、私は怖いです。そして過眠の私もその思考に覚えがあります

いつでも、どこでも眠ってしまうコトが容認されたいとまで贅沢は言いませんが、もう少し楽に生きられる環境が増えたらいい、といつも思っています。


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