ナルコレプシーです、お見知りおきを

世界で日本人が一番多い過眠症、ナルコレプシーに関係あること、ないこと。

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不眠に対して過眠は軽く思われる傾向があるのです。

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過眠と不眠の対応格差

ごく一般的な反応の違いについて:「過眠症」というキーワードを知らない、もしくはあまり(意識して)聞いたことがない、及び過眠症の大変さにあまり理解を示さない人

【※今回の記事は「不眠の人」に対して喧嘩を売っている訳ではありません。決して「不眠の方が楽」などとも思っていません。

けれど、「不眠は辛いので、いっそ過眠になりたい」と思う方に対しては、冗談でもそんなこと言うんじゃないっっっっ!!!!!!とは主張したいです。真剣を切りつけるような気持ちで。】

他人の痛みを羨ましがってはいけません。

不眠なんだ」と言う人に対しての返答

→「大変そうだね

過眠なんだ」と言う人に対して返答

→「よく眠れていいね

Why!!!???


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目次

 


現在の一般的な認識の違い

不眠の一般的 な認知

「眠れない」辛さの方が認知度が高いこと。常習的に不眠でなくとも「眠れない夜」という名のものには誰にも起こりえること(単発的もしくは短期的に)が理由だと考えます。

一方過眠の認知

「眠ることが好き」という人もいるくらい、睡眠は甘美で、贅沢で、進んでとりたいと思う人も一定数いる。「睡眠欲」はヒトの三大欲求の一つである。にも関わらずそれを十分に取れる人の数は現代日本において多くはない。その「睡眠」を過上な程とることのできる「過眠」は羨ましく思われることもある。

この考え方を如実に表した内容が記載されているものがありました。

Aさん (三十歳、札幌在住、会社員、女性) はこう語っている

「私は眠るのが何よりも好きです。暇なときなど、一二時間ずっと眠っていられます。(中略)

睡眠は私にとってとても重要です。睡眠と聞いて思いつくのはそのことです。睡眠は最上の幸せです。(中略) でもまともに考えれば、眠るのが幸せだなんていうのは、そもそもまったくおかしなことです。眠ってしまえばもちろん意識はありませんので、その状態を幸せなんて本来は呼べないはずです。

けれども会社員は一日中眠っているわけにはいきません。確かにおかしな言い方に聞こえるでしょうけど、私にしてみれば静かに眠っていられるのはこの上ない幸福なのです。まさに至福なのです。」

引用:『世界が認めたニッポンの居眠り 通勤電車のウトウトにも意味があった / Brigitte Steger』CCCメディアハウス

このコメントの人は「眠ってしまえばもちろん意識はありませんので、その状態を幸せなんて本来は呼べないはずです」と自覚しているにも関わらず、それでも眠ることが幸せだと言っているのです。

過眠勢側にいるワタシはですね、睡眠は「幸せ」ではありません。正確には「過 眠 に な っ て か ら 幸 せ で は な く な り ま し た」睡眠は起きているために「必要なこと」です。それ以上でもそれ以下でもありません。私にとって大切なことは眠っている時間よりも起きている時間です。


「幸せ」ってなんだろう

何事も程ほどがいい」と言います。「程ほど」で嬉しいものが過剰になると、途端に迷惑になります。場合によっては憎き存在にもなりえます。どれだけ美味しい食事であっても、食べきれないものはいりません。人体に必要な水であっても、延々と水を飲み続けると水中毒と呼ばれるものになります。

人よりも多い頻度で睡眠をとらなければ生きていけなくなるのが過眠です。

「何事も程ほどがいい」のです。我々はその「程ほど」を超えてしまっているのです。


自主的に行っていることならば こんなに悩んでいない

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過眠症を抱えている人はうつ病のようなものを併発している人は少なくありません。

※鬱病の症状の一部で過眠が現れるケースもあるらしいですが、ここで話題にするのはそのケースについてではありません。

過眠症を発症し、年月が過ぎていくにつれて、心が追い詰められていったことを指しています。

前夜:明日のために早く眠ろう

(8時間over 睡眠)

日中:頑張る!!!!! (超やる気)

活動中:志半ばに寝落ち

自分】『なんで眠ってしまったんだ、自分はダメなやつだ』

他人】「やる気あるの?」「 寝不足?」

という生活をほとんど毎日過ごしていたら、打ちひしがれてしまいます。ハートブレイクしていきます(個人によって程度の差はありますが)

過眠になったら、心の行き着く先は、開き直るか塞ぐかの二択だと思っています。しかし「自分はもうしょうがない」と開き直ることがどれだけ難しいことか。自分に対して諦めることはとても悲しく苦しいことなのです。


まとめ

・不眠は(少なくとも表面上は) 心配されるのに、過眠は羨ましがられるのが不満

・過眠勢だからといって、「眠るのが好き」とは限らない → 起きているために必要だから眠っているだけ

・毎日、意志に反して寝落ちしていると心が病む

なので、せめて過眠の人に羨ましいとは決して言わないで欲しいのです。

 


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