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世界で日本人が一番多い過眠症、ナルコレプシーに関係あること、ないこと。

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ショートスリーパーは遺伝子によって決まるらしい

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短眠者(ショートスリーパー)。憧れます。短い睡眠時間で十分だなんて、起きている時間がたくさんあるだなんて、未知の世界です。彼らは1日の時間 間隔が分断することはそうないのでしょう。

 
そして今日、くだんの短眠者は遺伝子が突然変異している説を知りました。2009年に発表された情報を最近知りました。短眠というのは星の元に決まっていることなのかもしれません。
 
私の場合、そもそも過眠症なので「短眠」なんて言っている場合ではありませんが、睡眠関連の情報はなんでも気になるので致し方ありません。
 
 
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目次

 


用語確認

自己の機能を最大限発揮するための必要睡眠時間は7~9時間である。成人の95%がそれに該当すると専門家たちは考えている
 
 
・短眠者(ショートスリーパー):毎日6時間未満の睡眠で十分だと感じられる人。なかには毎日3~4時間程度で十分な人もいる
 
※「不眠」:必要睡眠時間を十分にとることができない状態。睡眠時間が短いことにより、翌日の集中力や生産性に影響を与える。本人は眠れないことに苦痛を感じている
 
 
長眠者(ロングスリーパー):毎日9時間以上の睡眠を必要とする人。長時間の睡眠は嗜好ではなく、必要である人
 
 ※「過眠」:十分な睡眠時間をとっていても、日中に強い眠気が生じる。その眠気は3か月以上継続している。身体機能が原因である場合、心因性の場合がある。本人は起きていられないことに苦痛を感じている
 
 
 

短眠(ショートスリーパー)を決める遺伝子

カリフォルニア大学で見つかった遺伝子。2009年の情報

 

【8月17日 AFP】人によって1日に必要な睡眠時間には、枕がふかふかかどうかよりも、遺伝子の変異体が関係しているという米カリフォルニア大学(University of California)の研究結果が、13日発行の米科学誌「サイエンス(Science)」に発表された。
 
 同大学神経学研究のYing Hui Fu教授率いる研究チームは、個人が必要とする最適な睡眠時間を決定づける遺伝子を特定し、6時間の睡眠後に、生まれ変わったように目覚める人がいる一方で、生けるしかばねのような状態になってしまう人がいる理由を説明した。
 
 医師らによると、長寿には1日8時間半の夜間睡眠が不可欠といわれるが、研究ではこれをはるかに下回る睡眠時間しか必要としない一組の母娘を対象とし、2人の血液を調べた結果、遺伝子DEC2の変異体が示された。
(中略)
 
 Fu教授は(中略)遺伝子DEC2をもつ被験者が一生を通じて、短い睡眠時間に影響されずに生きていける理由を説明できる可能性があると述べた。
 
 しかし遺伝子の変異体が、睡眠の質自体や覚醒状態に影響を与えるかどうかについては、まだ明らかでないという。(c)AFP
 
 
遺伝子によっては、短い睡眠時間でも身体機能を維持できるということです。やはり身体機能はなんでも遺伝子で決まるんですね。遺伝子は習慣や努力では届かないのは周知の事実です。
 
 
 

睡眠不足が続くと、遺伝子の活性に影響する

遺伝子繋がりで、別の研究結果の紹介です。
上述の「DEC2」の変異体を持っていない人が無理に睡眠時間を削った場合の結果です。
 
2013年の記事
----(意訳含む、中略有、太字添加)---
Surrey大学の研究者は、わずか1週間の睡眠不足が人体の内部動作を変えるのに十分であることを発見した。
 
26人の被験者たちにはまず1週間十分な睡眠をとってもらってから実験を開始。その後の1週間は6時間以下の睡眠で過ごしてもらった。
 
睡眠不足状態でのさまざまなテストを実施した結果、睡眠不足は、免疫系、ストレスに対する体の反応や体内時計など、700以上の遺伝子の活性に影響することが示された。
 
睡眠不足は、肥満、心臓病および認知障害を含む多数の健康状態につながる可能性がある。
---終了---
 
 
つまり、人類がどれだけ知恵を絞ろうとも、地球46億年の歴史で築いた生命体としての因果からは逃れられないのでしょう。睡眠は自己修復のための機能として、とても大事ということです。
 
 
 

自覚していない睡眠不足 

「自分は睡眠不足ではない」と思っていたとしても、自覚していない睡眠不足があるという研究結果も出ているので、誰もが油断ならないことかもしれません。
 
下記のリンクの内容は、実験に参加した15名は睡眠不足を自覚していなかったにも拘わらず、睡眠が不足していることがわかったというものです。

 
 

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十分な睡眠の定義

今まで、「十分な睡眠」とは、翌日、目覚めに苦慮しないだけ眠ったという意味かと思っていました。しかし科学者的には違うらしいです。

 

十分な睡眠というのは、何の問題もなく一晩じゅう眠れることだと思っているかもしれませんが、実は、科学者が睡眠の質を測るときに使う、4つの定量的な要件があるのです。以下が具体的な「十分な睡眠」の要件です。

国立睡眠財団が『Sleep Health』という専門誌の最新号で(中略)Science of Us」のCari Romm氏はこう説明しています。

  1. 30分以内に眠りに就ける。
  2. 一晩に2度以上目を覚まさない。
  3. 夜中に目が覚めても20分以内に眠りに戻れる。
  4. ベッドに横たわっている時間の少なくとも85%は眠っている。

もちろん、これは夜の睡眠だけに当てはまることで、昼寝や仮眠には当てはまりません。


 
上記は総合睡眠時間は大事ですが、それ以外に睡眠の質を測るための指南ですね。睡眠時間とこれらの条件まで満たしていても、日中に強い眠気を感じる人たちのことを「過眠症」と呼ぶのです。
 

 
 

おわりに

この記事を作成するにあたり、「ショートスリーパー」と日本語検索した際、「なりたい、なり方、危険性etc...」といった内容のものがたくさん出てきました。それだけの需要なんですね。日本語話者は眠りたがらない人が多いようです。知っていました。
 

 
 

参照・参考

Short Sleeper
Long Sleeper
The secrets of short sleepers: How do they thrive on less sleep? - CBS News
眠りを極める:睡眠を変えたいすべての人に読んでほしいビギナーズガイド | ライフハッカー[日本版]
How Little Sleep Can You Get Away With? - The New York Times

 
 

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