薬剤師さん著
内容抜粋
こちらの書籍の要旨
人体に投与された薬が体内にどのように変化、作用されるのかは医者にも薬剤師にも分からない。なので薬に頼るのではなく、栄養のあるものを食べて、適度に身体を動かしましょう。最後に薬に頼りましょう。
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薬とは
薬を必然的に飲む必要がある人は、緊急性がある場合や、心疾患のように命に関わる症状が生じる可能性があるとき。また、その薬を飲んで目に見える効果が実感できるとき。
例えば高血圧の薬を一旦出されたならば、「一生の付き合いですから」と言われる人が少なくない。処方された薬を飲まなくていい状態にする努力を、していない人が多い。
薬が人体でどのように作用し、どのような副作用をもたらすかは誰にもわからない。医者にも薬剤師にも。もちろん本人にも。個人によって作用の仕方は変わる上、ホルモンバランスや体調によっても変わるので、今まで大丈夫であった薬であっても安心できない。
薬は効いて欲しい場所にだけ作用するのではなく、人体全体に成分が届くものである。
小児医療薬の危険性
臨床試験は大人で行われる。その薬を体重に合わせて量を調整しているにすぎない。そのため、発達段階の子供に投与したときに思いがけない副作用を起こしてしまうこともありえる。小児薬は、認可されてから臨床が始まるようなものなのである。なので新薬であればあるほどに臨床データが少ないので危険度が増す。
インフルエンザワクチンについて
毎年ある時期になると予防接種が奨められる。そのことについての疑問。
インフルエンザウイルスは複数存在し、毎年新型も生まれている。その中から今年度に流行しそうな型のウイルスを省庁が選んで予防接種している。なので外れることもありうる。
予防接種用ワクチンを作るために水銀のような人体に有害な物質も使用されている。それを意図的に人体に入れるものは考えもの。
全ての人に予防接種をする必要がないとは思っていない。「予防接種すればインフルエンザにかからない」と思っている人に対してはペルセボ効果の観点からも打った方がいいのだろう。
タミフルを服用するのも、国家的に多量のタミフル在庫を確保しているのも世界で日本だけ。
がんについて
がんを発症した人が、がんの症状で亡くなる人は少ない。たいていは、抗がん治療を行っている過程で免疫力が下がり、肺炎にかかるなどして亡くなっている。
また、がん検診によって被爆している人もいる。乳房のように特定の部位に放射線を当てるという行為は、全身に当てるよりも影響はとても大きい。
「医者の言うことが聞くべき」ということについての疑問
医者があなたを診断するのにかける時間は何分ですか。2分しかかけられていないこともあるでしょう。そのたった2分で診断されているのは、他でもないあなたの身体である。その僅かな時間で全てを委ねてしまうのは危険ではないか。
医者が薬を出すときは、医学書に書かれていることに従っているにすぎない。あなたの身体のスペシャリストではない。
などなどなど。
その他にも興味深いことが書かれていました。文体がそこまで難しくないので、割と読みやすいと思います。
感想
薬を飲むことに安心してしまってはいけないのだと改めて考えさせられました。
ナルコレプシーの対症栗のように、「一生の付き合い」と呼ぶべき存在にならざるを得ないこともありますが、自分の努力である程度症状が緩和できることならば、それなりの努力をするべきであると。
以前にTVに出ていた薬剤師さんが薬を7種類以上継続的に服用している人は、不要なものを飲んでいる可能性があると発言されていました。
Aという薬が腎臓に影響してしまうもので、Aを飲んでいると知らない医者が腎臓の機能を助けるBという薬を出す。Bがまた別の副作用を起こして、それを抑えるためにCを服用する…。
こういった過程で薬の量が増えていくそうです。大切なことは自分がどのような薬を飲んでいて、それがどのような効果、影響があるのかを把握しておくこと。彼女が言っていた内容が私の中で補完されました。
日本は医療や保険が発達した国です。なので、気軽に医者にかかることが出来て、気軽に薬を服用することが出来ます。だからこそ慎重になるべきであるのだと思いました。