大人になったら何になりたい?もし、これからの人生でずっと何か一つのことだけをしていたいかどうか、わからない人。それはあなた一人ではありません。この啓発的なトークで、作家でありアーチストであるエミリー・ワプニックが「マルチ・ポテンシャライト」と呼ぶ人たちのことを解説します。これは人生の間でさまざまなことへ関心を持ち、いろんな仕事をする人たちのことです。あなたもそうですか?
引用:エミリー・ワプニック: 天職が見つからない人がいるのはどうしてでしょう? | TED Talk | TED.com
何か一つのことだけをしていたくない人に向けて。様々なことに興味を持つ人に向けて。飽きっぽい人に向けて。天職が見つからない人に向けて。
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目次
内容まとめ (一部割愛、意訳有)
現代の選択肢
「大人になったら何になりたい?」
現代の子供は3~5才頃から、あらゆる場面で、色々な形で繰り返し問われる。
それは子供に向けた無邪気なやり取りから、高校にて大学で何を専攻するかにまで変化していく。
この質問は子供たちが夢を持つことを推奨しますが、全ての夢を持ち続けなさいとは勧めていない。多くの場合、1つに選択するように言われる。どちらにもはなれないと言われる。
1つの事を選択し、極めるスペシャリストの対極にいる存在。それが「マルチ・ポテンシャライト」
マルチ・ポテンシャライトについて
彼らは多くのことに興味を持ち、創造を追及する人のこと。
「博学者」「ルネサンス人」とも言い換えられるかもしれない。
→今でこそ、一つのことのスペシャリストになることが推奨されているが、ルネサンス時代は多くの学問に通じる人が理想的とされれていた。
呼び方は何でも構わない。
バーバラ・シャーは「スキャナー」と称した。
社会全体が単一のあり様に合意する事は不可能なのである。
マルチ・ポテンシャライトの強み、得意とすること
- アイディアの統合
- 迅速な学習力
- 適応力
いずれも「焦点を絞れ」と強いられると失いかねない技能。
1.アイディアを統合すること。
→複数の分野を組み合わせ、創造すること。
ユニークなアイディアにたどり着くのは広い技能と経験の混在によるもの。複数分野の混在によって革新は生まれる。
2.迅速な学習能力
→何かに興味を持つとのめり込み、手当たり次第吸収する。
- 初心者である事にもなれている。なぜならば初心者だったことが多かったから。
- 新しい事を始めたり、居心地の良い所から足を踏み出すのも怖がらない。
多くの技能は違った分野でも応用でき、過去に取得した技能を新しい分野に持ち込むので、1から物事を始める事はほとんどない。
3.適応力
→どんな場面に遭遇しても、それにあわせられるという能力。
『Fast Company』誌は適応力を21世紀で成功する上で最も重要な技能だと評価している。
世界の経済が激変する中、方向転換を容易に行うことができる個人や組織こそが、成長過程の市場ニーズを満たすことができると言っている。
マルチ・ポテンシャライトな人物の職業例
- ボブ・チャイルズ博士 : 弦楽器職人または心理セラピスト
- エイミー・アン: 雑誌編集者からイラストレーター。 兼事業家 兼先生 兼クリエイティブ・ディレクター
- ノラ・ダン: 旅行が職業のフリーランス作家。その前は ファイナンシャル・プランナー
- エイブ・カフド: ビデオディレクター ウェブデザイナー。 兼kickstarter社のコンサルタント 兼先生 兼ジェームズ・ボンド
現代に必要な人材
今の世の中には山ほどある複雑で多次元的な問題に取り組むには創造的で型にはまらない人材が必要である。
実際に最高のチームはスペシャリストとマルチ・ポテンシャライトのペアである。
スペシャリスト → アイディアを奥深く追求し、実行段階に移す。
マルチ・ポテンシャライト → そのプロジェクトに幅広い知識を持ち込む
マルチ・ポテンシャライトの苦悩
多くの場合、スペシャリストになれといわれる。それこそ子供のときからずっと。
様々なことに興味を持ち、飽きがきて、放り出してしまう自分に対して悩んでいる。1つの事をやり通せない自分に何か欠陥があるのではないかと心配になる。
多くのことに興味を持つことが「普通じゃない」と教えられる。それはどこからきたことなのか、私たちの文化からなのである。
→人は優れたものを一つ持って生まれ、それを天職にするように宿命づけられる。一つのことに人生を捧げるべきだと
上記に当てはまらないのマルチ・ポテンシャライトだから。ゆえに孤独を感じる。
このトークから1つ学んでいただきたいこと。
自分の資質を大切にしてください。
スペシャリストへ →それを全うしてください。それがあなたの最高の仕事になります。
マルチ・ポテンシャライトの皆さん、そうと悟ったあなたへ → 内に秘めた情熱を大切にし、好奇心を追ってくだい。それが幸せな本物の人生につながります。
まとめ
マルチポテンシャライトとは
- 幅広いことに興味を持つので、様々な知識を有している。
- 21世紀で成功する上で最も重要な適応力がある。
- 多次元的な問題に対して、複数の分野からアイディアを創造することができる。
- 一つのことを極めるスペシャリストだけが全てではない。自分の資質を大切にするべき。
- 時代が違えば、多くの学問に通じる人が理想的とされていた。
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感想
飽きっぽさに対する気持ち、その他諸々共感する部分が多々ありました。
だから私もきっとマルチ・ポテンシャライトの仲間なのかもしれないです。
自分の異常な飽きっぽさには異常さを感じていました。いつしか、それが自分であり、個性であるというアイデンティティを感じるようになったので、劣等感は抱いていません。それでも、一つのことをずっと行い続けられる「スペシャリスト」は尊敬の念を感じずにはいられませんでした。
ずっと考えていたことに対して、肯定してもらえると感慨深い気持ちになります。「それでいいんだよ」と言ってもらえると、より自信が持てます。
たとえ自信がなくても。好奇心と探究心は尽きてくれないのですから、どちらかと言うと楽しくいたいものです。このトークを見たおかげで今まで以上に楽しくなれそうです。
一つのことを極めるのも素晴らしいことですが、それだけが全てではないとこのトークは伝えてくれます。
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