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生徒たちへの愛をもって学校を改革する

リンダ・クリアット=ウェイマンは、意欲満々でノースフィラデルフィアの崩壊しかけた学校に新任の校長として赴任します。しかし間もなく、それは思った以上に複雑な課題だと気付かされます。彼女は溢れる情熱をもって、「危険な底辺校」に分類される3つの学校の立て直しに用いた3つの原則について語ります。彼女の恐れることのない指導の決意、何があろうと生徒たちを愛するという決意は、あらゆる分野の指導者の模範となるものです。

上記同リンク引用 (リンダ・クリアット=ウェイマン: 荒れた学校を立て直すには―取り組みの先頭に立ち 全力で愛する | TED Talk | TED.com)

 


内容抜粋

改革に必要な スローガンの最高傑作3つ

1.if you're going to lead, lead.

リーダーが先頭に立て

2.So what? Now what? What are we gonna do about it?

だから何? それがどうした? この先どうするかが大事よね?」

3.If nobody told you, they loved you today, you remember I do, and I always will.

あなたを愛していると言う人が 誰もいない日には 私が言うわ いつだって

改革前の様子について

・校長として赴任した3校目の高校の正門は鎖で施錠され、未使用の教材と机が山積みになっていた。まさに学校でなかった。

・生徒は暴力沙汰など問題が起こることを恐れ、先生も生徒のことを恐れている。教師は生徒のことを何も期待していなかった。

貧困の中で暮らす子供たちが通う学校の多くは「学校」とはいえない

・初めて校長として赴任した学校の生徒が言っていた「いつまでここを学校と呼ぶの? ここは学校じゃない」と言っていたのが私の中に刻まれている

・貧困家庭の子供たちが通う高校に私も通っていた。だから「学校ではない」場所に通う子供の気持ちがわかる

改革について

指導者はひとりでは成立しない

・学校を徹底的に掃除し、カラフルに飾り、前向きな言葉を掲示した

結果、その高校は「危険な学校リスト」から外れた。赴任してから1年の出来事だった。それまでは5年連続で載っていた。

・年間の日程や、予算を見直し、多様な授業時間やクラスを設けるなどの授業の見直しを行った。

様々な改革を行った結果、数学・国語ともにテストの点数が100% over上がった。

ストロベリーマンション高校が 向上し続けている秘訣は生徒たちを愛しているから。彼らの可能性を無条件に信じているから

・100%の生徒が貧困で、それぞれが問題を抱えている。親自体の問題や、本人の問題など。彼らは置かれた状況がどれだけひどいものであるのかを一部始終説明してくるが、こう返す。

それが何? だから何? これからどうするかが大事よね?」と。

・生徒たちとランチルームでプライベートについても話す。その日、誕生日の子がいれば「ハッピーバースデー」を歌っている。歌が下手なのに、生徒たちは歌って欲しがる。

・生徒たちを愛している。彼らが将来どうなるのか気になってしょうがない。

・彼らが忘れないように、毎日放送で軸となる価値について繰り返し伝えている。集中、伝統、卓越 誠実、教育がいかに本当に自分たちの生活を変えることが出来るかを

毎日のアナウンスを 同じ言葉で締めくくっている「あなたを愛していると言う人が誰もいない日には、私が言うわ、いつだって」と

・たとえ世間が子供たちにどんな要求をしていようとも、教師だけは絶えず生徒に希望を持たせてあげるべき、変わることなく生徒の可能性を信じ、期待をかけてあげるべき


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感想

このスピーチの映像は繰り返し見ています。何度でも見たくなってしまいます。

特にスローガン3つ目が好きです。

If nobody told you, they loved you today, you remember I do, and I always will.

あなたを愛していると言う人が 誰もいない日には 私が言うわ いつだって

スピーチで話されている内容が素晴らしいのは言うまでもないのですが、彼女の話し方がとても上手なんです。全力で、他人に自分の言葉を届けようとしているのが伝わります。

スピーチを参考にするのに彼女は英語であるとか、自分が使うのが日本語であるとか、そこは致命的な問題ではないと思うのです。映画「英国王のスピーチ」で吃音症の王子がドイツ語で演説をする某政治家の映像を見て「何を言っているのかはわからないが、演説は上手だと思う」と言ったように、人を惹きつけるものは言語を越えると改めて思いました。

彼女の話は非常に興味深いものでした。学生時代に出会った教師がどんなことを思って指導していたとは、あの頃の自分にはわからなかったものです。大人になって改めて教育と指導の大変さをほんの少しだけ察することができるようになった気がします。

「よい教育者」と呼ばれる人たちにおそらく共通していると思われるのが、誰もが「生徒のことを愛している」と言っていることだと思います。生徒のことを愛しているから、真摯に接することができるのでしょうね。

彼女から学べることは、教育についてだけではなく、改革をするには、という点も含まれていました。何かを変えたければまずは徹底的に見直すべきようです。


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