「hangry」「defriend」「adorkable」 などの俗語は、たとえ辞書に載っていなくても、英語という言語の意味における重大な不足を補っていると言えます。結局のところ、どの語を辞書に収録するか決めているのは誰なのでしょう?歴史言語学者のアン・カーザンは、辞書作りの舞台裏にいる人たちに目を向け、彼らが絶えず行っている選択を魅力的に紹介してくれます。
上記同リンク先紹介文引用
言語学者アン・カーザンさんによるTEDのスピーチ「言葉が本物になる条件」を見て思ったこと。
内容まとめ(簡略的に)
「まともな言葉の定義」とはなんなのか
ある言葉がまともではないと感じるのは、多くの人は標準的な辞書に載っていないからであると多くの人が思っている。その辞書は人の手によって作られていると意識してもらいたい
- 言語は日々変化していくものであり、次々と新しい言葉が生まれている。辞書を監修する上でその変化を取り入れるべきか判断するのは難しい。
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- 辞書を引く人は正しい使い方を調べる目的の人がほとんどであるが、辞書も人間の手で作られていることを意識してもらいたい。
- 辞書を編成するにあたり時代の変化を意識していると注釈を入れるが、それもどこまで入れるべきか判断するのも難しい
- 新しくできた言葉(俗語)が「まともな言葉」と呼ばれるようになるのはいつか。
- それは見識の違いにより、排除するべきと受け入れるべきと分かれる。疎ましく思うか、興味深くおもしろいと思うかによる。
- 俗語は時代の変化によるものであり、人間による変化でもある。そして言葉は生き物であるため、「まとも」「まともでない」の線引きでは計れないものである。
- 過去俗語として認定されたものの中には「tweet」「hashtag」「WMD(大量破壊兵器)」など
- 言語の変化を気がかりと思うのではなく、おもしろくて魅力的だと思ってもらいたい。私達の言葉をリメイクし、活気のある状態に保ってくれるその創造性を楽しんでもらいたい
- 私達が使い、そしてさらに使い続けることでその言葉は辞書に編纂される
- みんなが意味を知っていて使っているならその言葉は「まとも」である
感想
若者言葉と呼ばれるものや、2ch用語のように日本語でも数々の俗語が生まれているので、興味深い話だと思いました。
私は俗語を気がかりか面白いと思うのか、どちらでもない気がします。なぜなら、それこそ「みんなが意味を知っている」レベルにならないと目にしていないからです。「ググる」とかを知ったのも大分浸透してからだったと記憶します。
その「Google」は日本でいう「ググる」に限らず、英語でも「調べる」という意味の動詞として利用されているそうです。
(最近私が覚えた日本語は「おこ」です。「怒っている」の略語のようですが、もう少し軽いニュアンスで、「不機嫌」くらいのときでも使われていると感じます)
スピーチ内で話題にされている俗語の中で最も興味深いと思ったのは、かつて冥王星を意味していた「Pluto(プルート)」
その意味が増えました。「Plutoed」で「降格される」
2006年8月に太陽系から外されたことが起因ですかね。冥王星が発見された当時、この単語の意味が変化すると予想出来た人はおそらくいないでしょう。これこそ生き物であり、時代の変化によって成長(退行?)したひとつの例だと思いました。
ディズニーさん家のプルート殿の心中が察せません。
プルートは憂鬱だし、プルーテッド(降格される)は憂鬱。
それからこれはスピーチの中で気に入った言葉です。
YOLO=your only life once (人生は一度きり)