ナルコレプシーです、お見知りおきを

世界で日本人が一番多い過眠症、ナルコレプシーに関係あること、ないこと。

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カスタマー・サティスファクションの罪

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私はカタカナ語を多用されるのが好きではありません。「コミュニケーション」のように市民権を得ているものは別として。

その理由は、意味がすぐに浮かべられないからです。例えば「イマジネーション」と聞いて「想像力」と浮かべるまでに数コンマの間が生じます。その思考の時間差にストレスを感じるのです。それから、そもそも耳慣れなさすぎて意味が浮かばないものもあります。

 

前書きした際に使用した「コンマ」「ストレス」は既に市民権を得ているものだと判断している次第です。

 

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目次

 


 日本語の間に入れられるストレス

"Use your imagination. "

と書いてあるならば、まあわかります。『ああ『想像力使え』ってことね、うん』と。

 

「君のイマジネーションを使うんだ」

と言われたとしても、想像力を使う気にはなれません。貴様の語彙を更新しろと思ってしまいます。この例文は日常会話では使うことは そうないので、心配はいらないでしょうけども。

 

 

(私は) 会話や文章中に知らない日本語が出てきた際は自分の知識不足や語彙力不足を反省する気持ちになりますが、カタカナ語には そうなりません。 「イノベーション」と言われても何のことかわかりませんでしたが、「技術革新」と言われればすぐにわかりました。あえてわかりずらくしようとしているとしか思えないものです。

 

懇篤こんとく は「懇切丁寧で、心がこもっていること。また、そのさま。」懇篤/悃篤(コントク)とは - コトバンク

という意味であると最近覚えて嬉しかったですが、イノベーションは覚えても何も嬉しくありませんでした。

 

 

日本語で言ってくれれば意味がわかるのに…と思うカタカナ語ランキング

1位 アジェンダ   実施すべき計画、協議事項、議事日程
2位 オーソライズ  公認
3位 オルタナティブ  代替、二者択一
4位 エビデンス  証拠
5位 バジェット  予算
6位 パラダイム  考え方、規範
7位 マイルストーン  各作業工程の節目、里程標、画期的な出来事
8位 スキーム  枠組みを伴った計画
9位 バッファ  余裕、緩衝材
10位 コンテクスト  文脈

 

 

あえて日本語から置き換える必要を感じないものがほとんど。日本語だと伝わりにくいというものでもないだけに、なぜ使う人が多いのか不思議ですよね。

 引用:日本語で言ってくれれば意味がわかるのに…と思うカタカナ語ランキング - gooランキング

どの言葉も驚くほど日本語で言った方が伝わるものばかりです。11位以降もなかなかの顔ぶれでした。

 

難しい言葉やカタカナを使いたがる人の心理
 
難しい言葉やカタカナを使って話をしたがる人は、
自分を知的にみせようとする知性化だったり、
コンプレックスの裏返しだったりするようです。
 
あまりたくさん使われると、
聞いているほうは、最初は「すごい人だな。」と思ったとしても、
だんだん、話の内容が理解できず、「あの人と話してもつまらない。」
となってしまったりします。
 (中略)
本当に実力がある人は、誰にでも分かる言葉で
表現や説明ができます。

難しい言葉やカタカナを使いたがる人の心理

まったくその通りですね。誰にでもわかる言葉で表現や説明が出来る人、最高ランクに位置する一人は池上彰さんだと存じます。この上なく尊敬しております。

 

 

 

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英文をやたら使いたがる人

激励のような目的でメッセージを複数名から集めると、その中で必ず英文で書く人がいます。必ずいます。なぜわざわざ英語なのでしょう。英語を利用した方が説明しやすい場合が存在することは否定しません。

しかし「かっこいいこと書こう ⇒ 英文にしよう」という思考回路は少なくないと予想します。

 

”The choice is yours. Give up or keep fighting.”

と書くか、

諦めるか、闘い続けるかは君次第だ

にするかは、当人の選択です。

(対日本人には)どちらがより読みやすくて、よりわかりやすいかは言うまでもないでしょう。日本語でも十分かっこいいと思うんですけどね。手っ取り早くかっこよく”見える” のは英文の方なのでしょうか。英語に幻想を抱きすぎていませんかね。

 

 

≪英語を使った方が説明しやすいケースのうちの一つ≫

日本人の宗教観というのはBelieve in somethingではなくて、Respect for somethingもしくはRespect for others、こういうスタイルが日本人の宗教観です。

引用:「海外では殺されても文句が言えない」日本で宗教戦争が起きない理由とは? - Spotlight (スポットライト)

https://www.youtube.com/watch?v=8mAPA3YKC_A&feature=youtu.be&list=PLxSesK1iqg1CAKWi3vrQmg5YH8D7AYQMq

これらの英文は間に入れる必要性があり、英文だからこそ伝えられることがあります。「日本人の宗教観は信じているっているよりは、尊敬しているんです」って言われるよりもわかりやすい説明です。

 

 

 

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カスタマー・サティスファクションの罪

日本人向けに無意味に英文を使用することや、多くのカタカナ語に嫌悪を示す私ですが、そのうちの最たるは「カスタマー・サティスファクション」です。

 

記憶にあるこの用語との出会いは就職したての頃。研修でやたら「CSが…」「カスタマー・サティスファクションが…」と言われ、当時何を言っているのか本気でわかりませんでした。わからないままだと差支えがあるので、研修の合間にそっと調べたら「顧客満足度」とわかってひどく憤慨したものです。漢字を並べた方が圧倒的にわかりやすいところに。それをわざわざ わかりづらくしているところに。

 

この用語の嫌いなところの一つは、ただのカタカナ語ではなく、よく「CS」と略されることです。

CS ⇒ カスタマー・サティスファクション ⇒ 顧客満足度

と思考の行程を余計に踏まなければならないのです。

 

英語圏の人は、既に出した言葉については頭文字を使って略す文化ですが、日本語圏でその略し方は日常ではありません。それに、日本人で「CS」という人は既出だから略しているのではなく、いきなり言うのです。既知である前提のもとに言うのです。

 

CS ⇒ 顧客満足度」という認識 になればこのストレスが軽減されるのかもしれないがそうもいきません。

CS ⇒ カスタマー・サービス」かもしれないし、もしかしたら「CS = 衛星チャンネル」なのかもしれません。 上記余計な行程だけでなく、どの「CS」が当てはまるのかまで考えなければならないのです。なんて面倒で罪な言葉なのでしょうか。

 

 

 


補足

筆者は「英語」そのものに嫌悪を感じる側の人間ではありません。どちらかというと英語と触れ合うのに前向きな姿勢です。

にもかかわらず なぜ今回のような記事を書いたかというと、要は、日本語の中に 無意味に、不自然にカタカナもとい英単語を混ぜるなと主張したいのです。かえってわかりずらくて、伝わりづらいです。