ナルコレプシーの対症治療に使用される薬について。随分前に調べてまとめておいたものを載せます。
使用する薬品が気になるのはよくあることですから、知りたい人はきっと他にもいると思ったもので。
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薬リスト
※対症治療のため、服用を中止すると症状は元の水準に戻る
注:2014年の時点で公開されていた情報を元にしたリスト
【商品名(一般名)】
日中の眠気を抑える → 中枢神経刺激薬
- モダフィニル(モディオダール)
- メチルフェニデート(リタリン)
- ペモリン(ベタナミン)
情動脱力発作、入眠時幻覚、睡眠麻痺を抑える (レム睡眠を強力に抑制する) → 三環系抗うつ薬
- クロミプラミン(アナフラニール)
- イミプラミン(トフラニール)
<抗うつ薬の中で副作用が少ないもの>
- セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI) :パロキセチン(パキシル)、フルボキサミン(ルボックス、デジレル)
- セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI):ミルナシプラン(トレドミン)
中途覚醒を減らす → 睡眠薬
- ベンゾジアゼピン系
- アゴニスト
過眠症の治療を主に行う睡眠外来は精神科のくくりになります。その大きな理由は使用されている薬によるためですって。
服用する前に知っておきたいこと
ポイントは、いずれも対症治療薬なので、薬を服用したからといって、症状が完治することはないですし(2015年7月現在)、飲まなくても悪化する訳でもないってこと。
対症治療をすることに決めたのならば、服用上の注意はきちんと守らないけません。適切に使用しないと、稀にいろいろな形での精神異常を引き起こしてしまうこともありえると、その手の本に書いてあります。
自分の判断で使用量を増やしたり、定期服用していたのを急に中止することは危険ですって。
(2016年1月追記:しかし医師も万能ではないので、自分も薬についての知識を持つことも大事ですってね。)
きちんと服用の上の注意を守っていても、体質によって副作用が強く出てしまったり、そもそも薬が合わない方もいるらしいです。
今私は、普段は薬なしで生活し、どうしても起きていなければならないとき用のカフェイン(1回がオロナミンC3杯分)のみ処方していただきました。飲んだ効果は(私は)だいたい3~4時間くらいです。
いきなり中枢神経刺激薬を飲むことに抵抗がある方もカフェインから始めたりすることもあると、私が行った病院の医師が言っていました。
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「眠れないよりはいいんじゃない」
— りつ@ナルコレプシー (@rit_narcolepsy) May 24, 2016
「どこでも眠れていいね」
そう言う人もいます。
よく眠れていいと感じるのは、眠気を自分で制御・管理出来る人の範囲内でしょう。常軌を逸して、意思関係なく眠りに落ちることが羨ましいはずがないです。#narcolepsy #ナルコレプシー #過眠